さて、ゴルフというもの、簡単そうでなかなか当たらないことが分かり最初は大きなショックを受けたが、何とか当たるようにしてやろうと練習を始めた。こうなったら意地でも当ててやるとばかりに毎日会社の帰りに練習場へ直行する日が続いた。そのために朝、家を出るときに着替えを持って行き、ゴルフバックは車のトランクに積んだままである。
行き先は最初に連れて行かれたマリーナサウスの練習場。ここは広くて気持ちいい上に会社から家に帰る途中にあるので便利である。更衣室で着替えて練習を開始する。見ていると正面の打席では上手な人が練習しているが、私は何と言っても超ビギナーなので、多くの人に見られる正面で練習する勇気はなく、いつも一番左端の打席で練習していた。もうここは指定席であった。いつかは俺も正面で打ってやるぞと思いつつ。。
練習は教わった通りに、まずピッチングウェッジから始め次に7番アイアンをしばらく続けてゆく。スイングの基礎を作るのは7番アイアンが一番いいと聞いたからである。当たらないのは相変わらずでどうしてもトップボールばかり。周囲の人を見ているとパシーン、パシーンといい音を出して打っているが、私はベシッ、ボコッと情けない音である。どうして当たらないんだろう?? 意地になればなるほど当たらないのが不思議であった。後で分かったが意地になって力むほどに当たりは悪くなるのだが、最初の頃はそんなことは知るはずもない。また私の悪いクセで打つときにボールを見ないで前を見てしまう、いわゆるヘッドアップしているのだからまともに当たるはずがない。
(ちなみにこのヘッドアップは今でもクセで残っており、治そうと努力しているがなかなか治らない)
さんざん力みまくっていつも3〜4箱(180〜240発)打っていた。こちらは練習ボール代が安く1箱60発でS$4(280円)で済み、場所代も取られない。その成果だろうか、次第にいい当たりがでるようになってきた。キチンと当たるとボールは高く遠くへ飛んで行く。これが出た時の快感は最高!そういう当たりが10発に1回くらい出だして、1ヶ月くらいで5発に1回は出るようになってきた。
よし! これで大丈夫!
いよいよ本コースへデビューすることとなった。
今から思うとこんな程度で本コースデビューなんて、とんでもない冒険であった・・・・・。
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